聲の形を観てきたのでその感想を。
恋愛映画と思ったら違ったぞ…
以下、ネタバレ
ちなみに原作は未読な人の感想です。
映画は二時間弱と長いですが、面白かったです。
まず作品のタイトルが「声」ではなくて「聲」の漢字が使われていて、なんじゃらほいと
「声/聲」という漢字を学習:
http://okjiten.jp/kanji225.html
「聲」は「声」の旧字(以前に使われていた字)だそうで、意味としては変わらず。
ただ漢字の成り立ちをみての通り、耳に音を当てる感じがなんとなく西宮硝子を感じさせるので使われた感じでしょうか。
ただ映画は西宮がメインというより石田の贖罪とトラウマの克服がメインテーマかなと思います。
この映画では耳の聞こえない人とどう付き合うか、という事ではなく
コミュニケーションが難しい(怖いもの)に対してどう向き合うか、がテーマの一つかと思います。
小学生時代の石田はいじめられても平然としていた西宮に恐れて手を上げたり
(西宮のトモ、ダチはET感あった)
植野は拒絶(相手を理解せず決めつける)、佐原は逃げて、川井は傍観、といったところでしょうか。
それからなんやかんやあって、皆で遊園地に行ってジェットコースターで佐原が行った言葉が
「怖いかどうか乗ってから決めることにした」
ただ佐原にとっての怖いものは植野で、まだ彼女に対して苦手意識は解消されてない感じでした。
(原作では解消してるのかなぁ)
植野は最後に西宮に手話で馬鹿にして歩み寄り
川井は自分で千羽鶴を集めて行動したりと、変化がありました。
石田は小学校時代に自分を虐めていた元友達が、マンションから落ちた時に自分を助けてくれていた事実を聞き、自分を支えてくれる西宮、永束の支えもあり、ようやく下を向かず周りと向き合えるようになりました。
(勇気を出して周りの声を聞いてみたら、思ってたより自分のこと気にしてなかったって事なのかなぁ。ココらへんは原作で補完しよう)
総評としては難しいテーマながら鑑賞後に心に変なシコリを残すことなく、石田の克服の物語としてキレイに終えたのはとてもスゴイと思いました。流石京アニ。
ただ攻められるとすぐにごめんなさいする西宮の弱さは変わっていないような気もします。
ただこれは彼女が耳が聴こえないことで家族にかけた負担も含んでいるので、今回は省いているのかと思います。
感想終わり。
余談:
最後に植野が西宮にば・かって手話で言ったシーンであの外人コピペを思い出しました。
ちょっと前、あるネットゲームで出会った外人との会話。
外人 『Japanese! Japanese!』
俺 『うっせえよ毛唐、英語が世界の共通語とかナチュラルに思ってんじゃねえよ』
外人 『hmm…』
俺 『Fack you』
外人 『oh』
外人 『miss spell』
外人 『Fuck you』
俺 『Fuck you』
外人 『good!』
その後、一緒に冒険に出かけ、友人になった。